美作市スポーツ医療看護専門学校

筋肉のアンチエイジングって?

みなさんこんにちは。

普段から運動はしてますか?

面倒・・・しんどい・・・階段を使ってるから大丈夫・・・など色々な意見があるでしょう。

 

現在、日本は高齢者の急激な増加により2007年より「超高齢社会」に突入しております。

~因みに、よく「高齢化社会」と未だに云う方が多くいますが、日本における「高齢化社会」は、1970年~2006年の間という、昔の事なんですよ。。。「超高齢社会」と言われるのは、、65歳以上の人口の割合が全人口の21%を占めている社会を指します。~

 

これは、子供が少なくなったという事が大前提にありますが、「平均寿命」が伸びてきたという事も理由の1つでは無いでしょうか。

しかし、「平均寿命」に比較して、「健康寿命」が伸び悩んでおり、寝たきりになっている可能性が多いのも事実です。。

 

参照:厚生労働科学研究費補助金健康寿命における将来予測生活習慣病対策費用対効果に関する研究」 より

 

では、寝たきりにならないようにするには、筋肉も年をとると言われており、適度な運動が必要です!

↓下のグラフは年齢と筋肉量変化を示した表です。

参照  谷本芳美ら:日本人筋肉量の加齢による特徴.日老医誌.47.52-57.2010

~~~このように、筋力はどんどん年を取っていき、ついには、寝たきりになってしまいます。

 

では、「筋肉のアンチエイジング」にはどうすれば、良いでしょうか?

 

実は様々な方が、「筋肉のアンチエイジング」について研究をしておられます。

~高齢者の筋トレについての研究~

Chandler JM氏によると、64歳以上でもセラバンドによるトレーニングをすると、10ー15%の筋力増加と立ち上がり時間の短縮、歩行速度の上昇がみられたと報告されています。(Arch Phys Med Rehabil 1998)

また、Bean J氏は、65歳以上で錘付きのベストを着て階段昇降訓練を行うと、レッグプレスの筋力が優位に改善すると報告されています。(J Am Geriatr Soc 2002)

共に、訓練は「週3回」でいいとの事です。

 

本当に週3回で大丈夫なのでしょうか?

最近の研究では、「週3回」の根拠として「ミオカインIL-6」とよばれる物質が働いていると報告されています。

ミオカインは、運動することで筋肉から分泌され、ホルモンとして作用し、様々な臓器に働き、認知症やガンの減少に繋がると期待されています。

Fabiana B. Benatti & Bente K. Pedersen: Exercise as an anti-inflammatory therapy for rheumatic diseases—myokine regulation.Nature Reviews Rheumatology volume11, pages86–97 (2015)

 

老いも若きも、お兄さんもお姉さんも、お父さんもお母さんも、皆さん、

週3回』以上運動をして『健康寿命』を延ばして、人生を楽しみましょう。

 

ではどのような、トレーニングがいいか?

それは、また、別の機会にお話させて頂きます。

 

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