みなさん、こんにちは
この10月から消費税率が8%から10%に引き上げられましたが、病院や接骨院での治療費はどうなっているかご存知ですか?
病院や接骨院での治療費は上がる!?
病院での治療費(=診療報酬) 0.41% UP
接骨院での治療費(=柔道整復療養費) 0.44% UP
“引用:医療費の診療報酬の一部改定” “引用:柔道整復療養費の改定について”
実情として、
医療機関や接骨院にとっては、頂けるお金が少し増えるということです。
また、患者さんにとっては負担額が少し増えるということです。
今回は、このようになった仕組みを説明していきたいと思います。
病院や接骨院での治療費は非課税の対象じゃないの!?
公的医療保険でカバーされる社会保険診療(医療的サービス)は非課税の対象です。
なので、医療機関や接骨院が保険診療等を提供する際に、患者さんから消費税を受けとることはありません。
しかし、増税のタイミングで、非課税対象となる診療そのものに対する報酬が上がり、患者さんの負担額が上がります。
患者さんの負担額(=診療報酬)が上がるのはなぜ!?
医療機関や接骨院は、医療的サービスを提供する際にさまざまなものを準備・購入します。
それらの購入のほとんどの場合に、消費税がかかっているので、増税すると医療機関や接骨院側の支払いが大きくなります。
仕入れ時は支払いが大きくなるのに報酬はそのまま、だと医療機関や接骨院への負担が大きくなります。
そこを改善するのが、さきほど出てきた診療報酬(非課税対象となる診療そのものに対する報酬)のプラス改定です。
平成26年の消費税5%から8%への増税のときは?
病院での治療費(=診療報酬) 0.63% UP
接骨院での治療費(=柔道整復療養費) 0.68% UP
“引用:平成26年度診療報酬改定率を踏まえた財源配分について” “引用:柔道整復療養費の改定について”
増税の際には、医療機関や接骨院に負担がかからないように対応されています。
介護に関する報酬はどうなの?
平成26年4月 5% ⇒ 8% 0.63% UP
令和元年10月 8% ⇒ 10% 0.44% UP
“引用:平成26年度介護報酬改定に伴う関係告示の一部改正について” “引用:介護報酬改定について”
介護の領域でも、増税に対してプラス改定で対応されています。
ここまで消費税の増税に関して説明してきましたが、消費者として考えるとマイナス面が大きくなりますが、
医療サービス提供者として考えるとマイナスでないことがわかります。
趣味や娯楽に関するサービスは我慢できても、医療サービス(治療など)は我慢できません。
介護領域に関しては、増税によって新たな財源もできましたので、医療や介護領域にとって増税はマイナスではないと言えますね