みなさん、こんにちは
みなさんは、柔道整復師という資格名に、柔道という文字が含まれている理由をご存知でしょうか?
このことは、柔道整復術のルーツを知ることで理解できます。
戦国時代の戦の方法を少しイメージしてみてください
● 組討(殺法)
刀を用いて戦をしていた戦国時代、戦場で刀を失ってしまった者が相手を倒すために用いた技術。
現代の総合格闘技のような、打撃技、投げ技、固め技、絞め技などのさまざまな攻撃方法。
● 柔術(殺法)
戦国時代が終わってからもこれらの技術は発展し、さらには禅の思想や医学の影響を受けて発展・変化したもの。
● 柔道
昔の東京オリンピック招致に尽力した、講道館の創始者である嘉納治五郎が、数ある流派の中から投技に優れた流派と捨身技に優れた流派を整理・体系化。
※ 当身技(突く・殴る・打つ・蹴る・当てる)などは含まれません。
※ オリンピック競技種目として世界中で行われており、今もなおルールの変更や畳の色を変えるという進化を遂げています。
次は戦の稽古でケガした人をイメージしてみてください
○ 活法
組討や柔術の稽古の際に生じた負傷者や仮死者に対する蘇生術。
○ 柔道整復術
蘇生術などの活法が発展し、体系化。
骨や筋・腱、靱帯、関節などの傷害に対して、非観血的な施術(整復・固定・後療)を行うことにより治癒を促す方法。
ここまでの説明でもわかるように、殺法と活法は表裏一体の関係であり、同じように柔道と柔道整復師も表裏一体の関係であるということが言えます。
柔道整復術(活法)は柔道(殺法)の裏技として、発展し続けてきました。
国の公認100周年も迎えた柔道整復術はこれからも多くの方に支持されるものになっていくでしょう。
養成学校としても柔道整復師の業界発展のために頑張っていきたいと思います。
≪ 補足 ≫
柔道整復術が生まれた時代背景などもあり、柔道整復師養成施設ではカリキュラムに柔道の授業があります
しかし、心配する必要はありません
入学生の9割以上は未経験者で、柔道衣の着方やたたみ方から説明します