柔道整復スポーツトレーナー学科の中国研修は、10月16日(水)、最大の山場である基礎医学実習の最終日を迎えました。
早朝から誰も体調を崩すことなく、学生たちは緊張と高揚感を胸に、徒歩で上海中医薬大学へと向かいました。
本日は修了式も控えており、大学側のご配慮で、着替えと荷物置き場をご提供いただくなど、温かいサポートを受けました。
実習の集大成:関節部と内臓系に集中
最終日の実習は、学生の皆さんが最も興味を寄せる関節部と内臓系がテーマでした。
「どこの部位を解剖するのか」と朝から確認し合う学生のモチベーションは非常に高く、終始、高い集中力を維持していました。
熱心に取り組むあまり、休憩時間を惜しんで解剖を進める学生が数多く見られ、その積極的な姿勢は大学の先生方からも高い評価をいただきました。
また、教員の所感として、実習期間中を通じて切創事故が一件も発生しなかったことは、学生一人ひとりが高い意識と集中力を持って臨めた証拠であり、大変喜ばしい報告です。
標本室見学と温かい学術交流
午前中の実習終了後、昼食休憩時には、学内にある解剖学標本室の見学を行いました。
この見学では、上海中医薬大学の日本語学科の先生が展示物を詳細に解説してくださり、学生は一つ一つを注意深く観察し、東洋医学と西洋医学の知見を深める貴重な機会となりました。
厳粛な献花式と感動の修了式
実習の全てを終えた後、研修を締めくくる献花式が厳かに執り行われました。
献体を通じて学んだことへの感謝と、命への尊厳を改めて感じる厳粛な時間となり、中には感極まって涙を流す学生の姿も見受けられました。
この経験が、彼らの医療人としての礎を築く、実りある実習になったことを確信しています。
続く修了式では、上海中医薬大学より、全員に修了証と記念の粗品(オリジナル帽子・メジャー)が手渡されました。
大学での夕食を終えた後、学生たちはホテルに戻り、最終日の準備に取り掛かりました。
いよいよ研修も残すところわずか。
この中国研修で得た知識と経験は、学生たちがひと回り大きくなった自分に気付くための大きなステップとなるでしょう。
最終日も安全に、そして充実した一日となるよう応援しています!