みなさん、こんにちは
2020年の東京オリンピック開催まで1年を切りましたが、今年の夏にもビッグイベントが東京で行われるのをご存知ですか
そうです世界柔道選手権大会2019です
この世界柔道での成績が東京オリンピック代表選手を選考する際に影響するということもあり、世間からの注目を集めています
現在における柔道は度重なるルール改正などもあり、スポーツ競技のJUDOとして確立されつつあります
しかし、この柔道、もともとは戦国時代の殺法である柔術から発展したものであり、相手を強く投げたり、
関節を極めたり、絞めたりと、技の有効性で勝敗を決めます
そのため、大きな大会では勝利を求めるあまりケガをする選手が絶えません
そのような状況を踏まえ、今回は柔道における救護トレーナーについてお話したいと思います
柔道で生じやすいケガとは?
最も多い症状が鼻出血になるのですが、頭頚部外傷や骨折・脱臼なども生じていることがわかります。
試合中のケガに対する処置は?
○ 鼻出血 ⇒ 救護班が手袋着用し止血処置を行い、止血できれば試合続行可能。
○ 脱臼 ⇒ 選手自身が整復できれば、試合続行可能。
○ 頭頚部外傷 ⇒ 救護班が試合続行可能かを判断する。
※ 場合によっては、スパインボードで救急搬送する。
スパインボードって?
名前の通り脊柱(Spine:スパイン)をしっかり固定して搬送することができる担架のことです。
上の写真は、本校柔道整復スポーツトレーナー学科の水泳・救護実習時のものです。
日本国内の柔道大会で救護担当はどんな人がしてるの?
柔道には国際柔道審判規定というルールがあり、試合中に起きたケガを試合中に評価できるのは医師のみとなっています。
実際、国際大会ではチームドクター、大会ドクターが対応しています。
しかし、現実問題、日本国内すべての大会で医師を配置するということは不可能で、国内大会の多くは柔道整復師が担当しています。
試合中に発生した骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷などの急性外傷に対して、試合終了後に整復や固定などを行い競技者をサポートしています。
さまざまな報告から柔道整復師の救護活動においての改善点はあるようですが、これからも柔道整復師が柔道救護を担当することは間違いないと思います。
ここまで柔道の救護に関する業務を説明してきましたが、少しは理解してもらえたでしょうか??
最後に
小さいときから柔道をしている、柔道でのケガに対して応急処置してもらった、大人になっても柔道に携わっていたい、
という経験や考えをお持ちの方、 柔道整復師を目指してみませんか??