この文は日本語能力試験N2レベルの日本語で書かれています。(赤字はN1もしくはレベル外の言葉と漢字です)
こんにちは、留学生のみなさん7月7日は、日本語能力試験がありましたね。試験はどうでしたか?
次は、卒業後の進路について決めていかなければなりませんね
みなさんの中には、進路先として介護福祉を勉強したいという方もいるのではないでしょうか?
今日はそんな留学生の方向けに、介護を学ぶ留学生に期待されることは何かについて考えてみました
現在、外国人の方が日本で介護の仕事をするための方法には、
①EPA(経済連携協定)、②在留資格「介護」、③技能実習、④特定技能の4つの制度があるのを知っていますか?
「えっ、4つも同じ介護の仕事で働くのに何が違うの?」と思う方もいるかもしれませんね。
そこで、まずちょっと下を見てください
それぞれの制度は、実は、違う目的で作られていることがわかります。
その目的の違いを見ると、私たちが介護・福祉を学ぶ留学生のみなさんに将来期待していることが、何なのかも見えて来ます。
《4つの制度のそれぞれの目的とは?》
①EPA:二国間の経済連携(日本と外国が協力して経済的に関係を強くすること)
②在留資格「介護」(介護ビザ):専門的・技術的な仕事へ外国人を受入れること
③技能実習:国への技術移転(日本の職場で働いて技術を学び、帰国後、その技術を国の経済の発展に役立てること)
③特定技能1号:労働者が足りない問題を解決するため、一定の専門性・技能を持った外国人を受け入ること
留学生の方が、将来介護の仕事をする場合、②の在留資格「介護」をもらって働くことになります。
この在留資格「介護」は、介護福祉士の資格をもつ外国人に限られます。
つまり、介護の専門的知識と技術を持った人が求められているということです。
そして、他の3つの制度と違って、ある一定の期間は夜の勤務ができないとか、訪問の介護ができないなどの仕事の内容に制限がありません。
そのため、日本人、外国人という区別もなく同じ条件で働くことができ、介護の現場で即戦力になると期待されています
このことに加えて、専門学校で介護を学ぶ留学生の皆さんには、EPA、技能実習、特定技能の外国人にはない以下のような『強み』があります。
①日本語学校と専門学校での約4年の留学経験を通じ、より高い日本語能力を持っている。
②日本語学校と専門学校での約4年の留学経験を通じ、日本の文化や習慣、日本人のことをより理解している。
③学んだ専門知識をもとに、適切な介護ができる。
これらの『強み』があれば、もし将来介護福祉施設がEPA候補生、技能実習生、特定技能者として同じ国から外国人を受け入れる場合には、二か国語を話せるみなさんは、その方たちのサポーターやリーダーとして活躍することも期待されます
現在、在留資格「介護」も持って働いている外国人は177人です。公益社団法人「日本介護福祉士養成施設協会」の調査によれば、介護福祉士になるための専門学校や大学に2018年4月に入学した外国人留学生の数は1142人で、前の年の591人から2倍に増えたそうです。これからもっと在留資格「介護」を持つ外国人が増えそうですね
さらに、これからEPAや技能実習、特定技能を利用して介護の仕事をする外国人が増えるとしたら、これから介護の仕事を目指す留学生のみなさんの活躍の場がどんどん広がっていくのではないでしょうか
これから進学して介護福祉士を目指す留学生の方、また現在介護福祉士を目指して勉強している留学生の方、暑い日が続きますが暑さに負けないで、勉強がんばってください
日本語学科入学希望の方
本校の日本語学科は、介護福祉学科へ進学するため、「介護の日本語」もしっかり学んでいきます!
また、進学に必要となると日本語能力試験N2の対策授業も行います
介護福祉学科へ進学希望の留学生の方
オープンキャンパスを行っています。
ご希望の方は、予約をこちらからどうぞ → オープンキャンパス予約
出典:厚生労働省HP:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_000117702.html 地域ケアリング:2019年 3月号