蜂窩織炎(ほうかしきえん)は、皮膚の深部から皮下脂肪にかけて細菌が感染することで起こる炎症です。
適切な治療を受けないと重症化することがあるため、早期発見と予防が重要です。
この記事では、蜂窩織炎の症状や治療法、そして日常生活でできる予防策についてわかりやすく紹介します。
- 蜂窩織炎とは?
- 蜂窩織炎の症状
- 蜂窩織炎の治療法
- 蜂窩織炎の予防法
- まとめ
蜂窩織炎とは?
「蜂窩織炎」は難しい漢字で読みにくいかもしれませんが、「ほうかしきえん」と読みます。
蜂窩織炎の主な原因は黄色ブドウ球菌や溶連菌といった細菌で、傷口や虫刺されなどから皮膚に侵入し、感染を引き起こします。感染が進行すると、皮膚の深部や皮下脂肪にまで炎症が広がります。
蜂窩織炎の症状
初期症状としては、皮膚の赤み、腫れ、痛みが現れます。
これらの症状は、感染部位が熱を持ち、触れると痛みを感じることが多いです。
進行すると、発熱、寒気、関節痛、倦怠感などの全身症状が現れることがあります。
重症化すると、感染が血流に乗って全身に広がり、命に関わることもあります。
筆者が実際に蜂窩織炎になったときの話【画像あり】
私が蜂窩織炎にかかった際は、初期症状としては腫れはそこまでではなかったものの、激しい痛みを感じ病院を受診しました。
原因は、左手中指の傷。そこから細菌が侵入したようでした。
病院で注射による抗菌薬治療を受けたものの、翌日には手がパンパンに腫れ上がってしまいました。
その時の写真がこちらです。

こちらは治療翌日の写真です。
治療を受けていてもこの腫れなので、もし病院へ行かず我慢していたら...と思うとぞっとします。
1週間ほどは物をつかむこともできず、服や何かが患部に軽く触れるだけで痛みを感じていました。
蜂窩織炎の治療法
蜂窩織炎は症状の程度によって治療法が変わります。
- 軽症の場合
経口抗菌薬を使用して治療します。
医師の指示に従い、規定の期間しっかりと薬を服用することが重要です。 - 重症の場合
入院し、静脈注射による抗菌薬治療が必要になることがあります。 - 自宅でのケア
感染部位を清潔に保ち、適切な湿布や包帯を使用することが推奨されます。
蜂窩織炎の予防法
日常生活の中でできる予防策として、以下のようなことが効果的です。
- 皮膚を清潔に保つことが重要。
- 特に、傷や虫刺されがある場合は、早めに適切な処置を行い、感染を防ぐ。
- 免疫力を高める生活を心がける。(バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠)
筆者の場合、左手中指に傷があり絆創膏を貼っていたのですが、日中に剝がれてしまい、傷口をむき出しのままの状態にして過ごしてしまったのが原因でした。
忙しいときはこうしたケアを後回しにしがちですが、大きなトラブルを防ぐ大事なポイントですね。
まとめ
蜂窩織炎は、早期発見と適切な治療が重要な病気です。
- 皮膚の赤み、腫れ、痛み
- 傷口の異常
- 熱を持つ感覚
このような皮膚の異常を感じたら、自己判断せず早めに医師の診察を受けることをお勧めします。
また、日常生活での予防策を実践することで、感染リスクを減らすことができます。健康な生活を送り、蜂窩織炎から身を守りましょう。
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